単位の進化 原始単位から原子単位へ

単位の進化 原始単位から原子単位へ

タンイノシンカゲンシタンイカラゲンシタンイヘ

講談社学術文庫

「メートル」「キログラム」の来歴は?
碩学が語る、単位の波瀾に満ちた物語

体の部分や身の回りの動植物を用いて長さや体積を表した時代から、高精度になり「メートル」「キログラム」などが国際的に統一されてゆくまで、単位はどのように定められてきたのか。それは時の権力に翻弄されながら研究を続けた先人たちの苦難の道程であった。身近な単位に秘められた波瀾万丈の歴史を、著者独自のユーモア溢れる語り口で易しく解説する。毎日出版文化賞受賞作。

筆者はこの小さな本のなかで“単位の偉大な躍進”の足どりをたどってみたいのである。それも、“最後の一歩”のはなやかさにのみ目を奪われてしまうことなしに、そこに至る何十歩、何百歩の足跡を筆者なりに勉強しながらたどってみたいのである。時として現代ばなれしているとも思われるような、そんな古い足跡になぜこだわるのか?(略)まじめに答えれば、『それを知らざれば最後の一歩の意義を解しえず』だからである(略)。――<本書より>


  • 前巻
  • 次巻

目次

序章 宇宙をかけめぐる単位
第1話 単位の博物誌
第2話 万物の尺度――人間
第3話 あとの半日は……
第4話 単位は権力者の手で
第5話 ドナウのほとりの天文学者(ケプラー)
第6話 花のパリの“王の足”
第7話 単位はひとびとの手に
第8話 “メートル”をたずねて三千里
第9話 キログラムの難産
第10話 自然を計測するための 自然から得た単位
第11話 メートル法は地球をおおい メートル単位は地球との縁を切る
第12話 ハードウェアからソフトウェアへ
第13話 原子単位の世界
終章 一億分の一の狂いもなく

書誌情報

紙版

発売日

2007年08月11日

ISBN

9784061598317

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1831

ページ数

272ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:本書の原本は1970年、講談社ブルーバックスより刊行。

著者紹介

製品関連情報