
世界の法思想入門
セカイノホウシソウニュウモン
- 著: 千葉 正士

世界には様々な法体制が併存する。それらは相互に影響しあい形成されてきた。本書は西欧法思想を唯一普遍とする認識を見直し、非西欧の法思想にも目を向ける。ローマ法の源流であるユダヤ法、アラブ民族以外にも普及した包容性をもつイスラム法、一元的原理がなく西欧法移植に成功した日本法。多様な法思想を固有の歴史や文化に絡めて紹介、比較し、西欧法思想の特殊性を炙り出す。(講談社学術文庫)
常識を覆す、西欧法偏重の法思想観への挑戦。西欧法の普遍性と特殊性とは? イスラム・中国など非西欧圏の法思想とは? 諸法思想を固有の歴史と文化に絡めて紹介、比較し、西欧法思想を批判的に再評価する。
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目次
序論 法思想論の現代的課題
第1編 西欧法思想の西欧性
序章 西欧法思想の特徴と歴史
第1章 西欧法思想の源流
第2章 西欧法思想の成立
第3章 西欧法思想の展開
第4章 西欧法思想の相対化
第2編 非西欧法文化の法思想
序章
第1章 ユダヤ法思想
第2章 イスラム法思想
第3章 ヒンドゥー法思想と仏教法思想
第4章 中国法思想
第5章 日本法思想
第6章 固有法思想
結論 諸法思想の比較的特徴
書誌情報
紙版
発売日
2007年10月12日
ISBN
9784061598423
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1842
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2014年11月28日
JDCN
0615984200100011000H
初出
1986年日本評論社より刊行された「要説・世界の法思想」を改題し文庫化。