黒い聖母と悪魔の謎

黒い聖母と悪魔の謎

クロイセイボトアクマノナゾ

講談社学術文庫

葉人間・ガルグイユ・黒い聖母・悪魔――
キリスト教美術の中の異形のものたち

ラテン十字形の平面図(プラン)のもと、この世における神の国として建てられた中世西欧の大聖堂。入口は西側に、主祭室は東側に、北側には旧約世界、光溢れる南側には新約世界を、と一定の「文法」に従う建築物の中、そうした神の体系から逸脱する表現が現れる。葉人間、ガルグイユ、悪魔など奇怪な造形が表す意味は何か。キリスト教美術の“綻び”を解読。

※本書の原本は、1998年7月、「講談社現代新書」として刊行されました。


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目次

第1章 悪魔の出現とその形態
第2章 ロマネスク美術と『黙示録』
第3章 右と左の序列――左は悪い方向
第4章 謎の黒い聖母像
第5章 『旧約聖書』伝壁画のなかの横顔像
第6章 目隠しされた女性像――シナゴーガ表現
第7章 「葉人間」の正体
第8章 怪物ガルグイユの象徴的意味
第9章 一角獣のタピストリーの意味

書誌情報

紙版

発売日

2007年11月10日

ISBN

9784061598447

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

1844

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:本書の原本は1998年7月『講談社現代新書』として刊行。

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