
「世間体」の構造 社会心理史への試み
セケンテイノコウゾウシャカイシンリシヘノココロミ
- 著: 井上 忠司

世間の目を意識する日本人特有の行動原理とは? 世間に対して体面・体裁をつくろい、恥ずかしくない行動をとろうとする規範意識――それが世間体である。唯一絶対神をもたない日本人は、それを価値規準とし、世間なみを保つことに心を砕いてきた。世間の原義と変遷、また日本人特有の羞恥、微笑が生まれる構造を分析し、世間体を重んじる意味を再考する。世間論の嚆矢となった出色の日本文化論。(講談社学術文庫)
「世間体」を通して日本文化の基層に迫る。世間とは、体面とは何か? はじ=羞恥の文化の意義を問い直し、日本人の行動規範である「世間体」に社会心理学からアプローチする。世間論の嚆矢となった名著。
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目次
序章 「世間体」の発見
第1章 「世間」の意味
第2章 「世間」観の変遷
第3章 「世間」の構造
第4章 「はじ」の社会心理
第5章 「笑い」の機能
第6章 「世間体」の文化再考
書誌情報
紙版
発売日
2007年12月12日
ISBN
9784061598522
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1852
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2014年11月28日
JDCN
0615985200100011000I
初出
原本:本書の原本は1977年、日本放送出版協会より刊行