史記の「正統」

史記の「正統」

シキノセイトウ

講談社学術文庫

始皇帝、項羽・劉邦、蘇秦……2200年の謎を解き明かす

1000ヵ所にも及ぶ年代矛盾。取り違えられた王侯、隠蔽された「史実」――。司馬遷らによる編纂過程で、いったい何が起きていたのか。そして『史記』自体の「虚像」はどのようにつくられたのか。膨大な年代矛盾の謎をことごとく解明し、中国古代の帝・王・宰相の「正統観」を明らかにした画期的論考。これで春秋戦国時代の「常識」は塗り替えられる!

※本書の原本は、2000年1月、『『史記』2200年の虚実』として小社より刊行されました。


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目次

第一章 項羽・劉邦の「虚」と「実」
      義帝殺害と漢天下統一の年代/『史記』の「形」と漢の正統/封印された越の正統/ほか
第二章 秦始皇帝の「虚」と「実」
      秦天下統一の道筋/埋もれた式典/改元しない始皇帝/文字/貨幣の統一はあったか
第三章 新しい春秋戦国時代像
      二つの称元法と複数の暦の解明/失われた『竹書紀年』の復元/封君紀年の発見/誤れる蘇秦像
終章 『史記』をどう読むか
      『史記』年代整理作業の場/『史記』の「実」を読む/ほか

書誌情報

紙版

発売日

2007年12月12日

ISBN

9784061598539

判型

A6

価格

定価:1,265円(本体1,150円)

通巻番号

1853

ページ数

360ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:本書の原本は2000年1月『『史記』二二〇〇年の虚実』として小社より刊行。

著者紹介

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