
中世の秋の画家たち
チュウセイノアキノガカタチ
- 著: 堀越 孝一

“北方ルネサンス”の絵画から読む中世西欧の生活空間
15世紀ネーデルラントはホイジンガによって「中世の秋」と名づけられた一個の生活空間であった。ブリュージュ、ガン、アントウェルペンなどの都市が生み出す活気溢れる文化。ファン・アイク兄弟、メムリンク、ボッスなどのきらびやかな才能が描き出す世界とは?キリスト教のテーマに世俗的な要素を盛り込んだ「北方ルネサンス」の絵画を読む。
※本書は、1981年、小沢書店刊行の『画家たちの祝祭 15世紀ネーデルラント』を底本としました。
- 前巻
- 次巻
目次
1 ファン・アイク兄弟――万聖節の宵宮
2 ヤン・ファン・アイク――空間の呪縛
3 ペトルス・クリストゥス――小さな和みの空間
4 ロヒール・ファン・デル・ウァイデン――力を帯びた場
5 フーホ・ファン・デル・フース――色蒼ざめた沈んだ空間
6 ハンス・メムリンク――均斉と不動
7 ディーリク・ボウツ――風景のなかの衣裳
8 ヘールトヘン・トート・シント・ヤンス――塑像のある風景
9 ヘラルト・ダフィット――硬直と暖解
10 クェンティン・マッシース――永遠の再-演者
11 ヒエロニムス・ボッス――日常の裏側
12 絵の空間
書誌情報
紙版
発売日
2007年12月12日
ISBN
9784061598546
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
1854
ページ数
376ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:1981年、小沢書店刊行の『画家たちの祝祭 十五世紀ネーデルランド』を底本とした。