
西洋人の日本語発見 外国人の日本語研究史
セイヨウジンノニホンゴハッケンガイコクジンノニホンゴケンキュウシ
- 著: 杉本 つとむ

西洋人の鋭い観察眼と真摯な探究心
16世紀~19世紀、生きた日本語の精緻な記録
1549年に来日したサヴィエル以降、ポルトガル・ロシア・オランダなどの人びとが、布教や交易、漂流民との交流等を通じて日本語に触れた。彼らは、口語と文語の使い分けや敬語など複雑な構成の日本語を、鋭い観察眼で分析し、精緻な辞書を作りあげた。それは、方言や俗語など当時の生きた日本語の貴重な記録でもある。彼らの真摯な研究成果と、日本語観・日本人観を紹介する。
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目次
第1章 吉利支丹の世紀と日本語の世界
第2章 魯西亜人とその日本語学
第3章 オランダ人とその日本語学
第4章 J・J・ホフマンとその日本語学
第5章 十九世紀ヨーロッパの東洋学者と日本語学
第6章 幕末、宣教師と日本語研究
書誌情報
紙版
発売日
2008年01月12日
ISBN
9784061598560
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
1856
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本:1989年創拓社より刊行。なお、第二章「魯西亜人とその日本語学」については、八坂書房刊『杉本つとむ著作選集 第十巻』収載の同題論文を改編し、収録。