
上越新幹線殺人事件
ジョウエツシンカンセンサツジンジケン
- 著: 西村 京太郎

「あさひ318号」車内で、連続爆破事件の犯人を追う元刑事の妻が爆殺された。「トキオ」と名のり、ビルを次々と崩壊させ、数百億円もの被害をもたらした爆弾魔の影も、爆破の仕掛けもわからず、混迷の度を深める捜査陣。企業から、数億円の脅迫金を得ようとする犯人を逮捕すべく、十津川警部、必死の捜査は続く!
●著者のことば
アメリカの大使館の爆破テロを見ると、鉄筋のビルが、あまりにも、あっけなく、崩れ落ちるのに、愕然とする。
これからは、銃や、毒物を使った犯罪よりも、巨大なビルを爆破するような事件が、頻発するのではないだろうか。素人でも、銃が手に入るようになっている現代である。強力な爆薬を入手して、ビル爆破に走る犯人が、増えるような気がして仕方がない。この小説は、そうした犯人に対して戦う刑事の物語である。
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書誌情報
紙版
発売日
1998年10月07日
ISBN
9784061820418
判型
新書
価格
定価:869円(本体790円)
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社ノベルス
初出
『小説現代』’98年5月号~7月号