北への殺人ル-ト

北への殺人ル-ト

キタヘノサツジンルート

講談社ノベルス

疾走するバスを止め、被害者を呼び出して殺した大胆な暗殺者。男はポルシェを駆り、トカレフで連続殺人を犯していく。被害者たちに接点はなく、理由も不明な得体の知れない犯罪に、十津川警部たちの必死の捜査が続く。そして浮かび上がった、犯罪組織の影。凶悪な事件の裏で進行していた、驚くべき陰謀とは!?

北の稚内から、南は、沖縄の与那国島まで、旅行している。トラベルミステリィを書くようになってから、取材のための旅行が多いが、旅そのものは、昔から好きだった。戦争が終った時が14歳、初めて、旅行らしい旅行をしたのは、18歳で、出かけたのは、東北の十和田湖だった。金も無かったから、夜行列車の固い座席にゆられて行ったのだが、雪が降っていて、やたらに寒かったのを覚えている。そのせいか、旅といって、反射的に、北をイメージするようになってしまった。――著者のことば


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書誌情報

紙版

発売日

1999年04月05日

ISBN

9784061820647

判型

新書

価格

定価:869円(本体790円)

ページ数

232ページ

シリーズ

講談社ノベルス

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    十津川警部みちのくで苦悩する

    初出

    『小説現代』98年2月号

  • 作品名

    北への殺人ルート

    初出

    『小説現代』98年4月号

  • 作品名

    甦る過去

    初出

    『小説現代』98年11月号

  • 作品名

    冬の殺人

    初出

    『小説現代』99年1月号

著者紹介