リヴァイアサン 終末を過ぎた獣

リヴァイアサン 終末を過ぎた獣

リヴァイアサンシュウマツヲスギタケモノ

講談社ノベルス

終わってないじゃん、世紀末。

行方不明になったのは5人。けれど戻ってきたのは1人だった。5人で1人の男、三溝耕平と奇妙な隣人たちが終わりそこねた世紀末をまったりと生きる。

人種と性別が綯(な)い交ぜになった5人分のボディで構成された肉体を持つ男、三溝耕平が新世紀の東京に舞い戻るとき、終末を告げる喇叭(ラッパ)が鳴り響く。左右対称の鏡人間、脳内に潜むハルトゼーカーの小人、アパートの軒下で暮らす透明な子供……。耕平とその元恋人の研修医・福山さつきが遭遇する奇妙な人物と事件があぶり出す東京の真実とは!?現代の語り部、大塚英志があの「世紀末」に捧げるもうひとつの黙示録。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2002年06月06日

ISBN

9784061822122

判型

新書

価格

定価:990円(本体900円)

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社ノベルス

初出

小説現代増刊号『メフィスト』1999年5月号~2000年9月号掲載

著者紹介