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『瑠璃城』殺人事件
ルリジョウサツジンジケン
- 著: 北山 猛邦

有栖川有栖をして「快作にして怪作」といわしめた超話題作。
読まずに本格シーンは語れない。
密室と化した図書館内で女性が短剣で貫かれる。周囲には七芒星の模様が。城から6人の男が消失、首を切られ、辿り着けるはずのない湖で発見される。さらに頭部を失くした人間が突然現れたり、人の出入りのない状況で4体もの死体が消える。恐るべき不可能犯罪の運命的な連鎖を描く本格ミステリ。
世界が終焉に直面しようと、その枠が溶解を始めようと、論理はわれわれ人間を支配し、魅了する。「『瑠璃城』殺人事件」は、奇想に満ち満ちた快作にして怪作だ。幻想小説が見た本格ミステリの夢のようで、その逆のようで、読む者の心を掻き乱す。――(有栖川有栖)
書誌情報
紙版
発売日
2002年07月05日
ISBN
9784061822634
判型
新書
価格
定価:814円(本体740円)
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社ノベルス