天帝のはしたなき果実

天帝のはしたなき果実

テンテイノハシタナキカジツ

講談社ノベルス

第35回メフィスト賞受賞作

めくるめく知の饗宴、物狂おしいまでの超絶技巧。メフィスト賞、いやノベルス史上空前の本格ミステリ。――宇山日出臣(元講談社ノベルス編集長・故人)

90年代初頭の日本帝国。名門勁草館(けいそうかん)高校で連続する惨劇。子爵令嬢修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子(メンツ)のまえで更なる犠牲者が!本格と幻想とSFが奇跡のように融合した青春ミステリ。

中井英夫の『虚無への供物』に人生を狂わされ、新本格推理をプロデュースした宇山日出臣。奇跡的なめぐり合わせにより、本書はその名伯楽からの最後の贈り物にして最大の挑発となった。これこそ、虚無なる青春への供物。真正の本格にして破格のミステリ。この美酒に天帝は必ずや微笑む。――有栖川有栖


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書誌情報

紙版

発売日

2007年01月13日

ISBN

9784061824775

判型

新書

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

768ページ

シリーズ

講談社ノベルス

著者紹介