狂い壁 狂い窓  綾辻・有栖川復刊セレクション

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狂い壁 狂い窓  綾辻・有栖川復刊セレクション

クルイカベクルイマドアヤツジアリスガワフッカンセレクション

講談社ノベルス

綾辻行人「恐いっ!現代怪奇探偵小説の最高峰。」
有栖川有栖「読み進むほどに恐怖は募り、読者(あなた)は酔う。」

東京・大田区の高台に樹影荘と名づけられた古びた洋館があった。かつて産婦人科病院として建てられたもので、かたわらには鬱蒼とした樫の大木が生えていた。ここには6組の入居者が住んでいた。この樹影荘で怪事件があいつぐ。トイレの血文字、廊下の血痕、中庭の白骨……血塗られた洋館と住人たちの過去が、今あばかれる!


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目次

序章
死後の蜜月
夢を見る壜
沈黙のなか
遠ざかる死
無縁な刻印
ながい滞在

一部
厄介な建物
消えた血液
真夜中の声
廉価な植木
赤黒い踊り

二部
深い穴の底
錐と釘抜き
留まった霊
禍毒は二度
縛り首の木
爬虫類の眼

三部
会葬の裏側
闇に沈む海
樹影荘縁起
庭先の聖域
死者は笑う
血走った眼

四部
水を増す沼
眼も口も赤
未分化な掌
死神の脣痕
落ちた手首
不吉な黒雲
魍魎の密儀

五部
窓と手すり
水のない店
焔から闇へ
啜り泣く死
悪魔の哄笑
揺れる森陰

終章
影の佇む庭

書誌情報

紙版

発売日

2007年08月08日

ISBN

9784061825406

判型

新書

価格

定価:946円(本体860円)

ページ数

264ページ

シリーズ

講談社ノベルス

初出

1983年4月5日に講談社ノベルスとして刊行。

著者紹介

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