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ヒカリマツバショヘ

清水あやめは、田辺颯也(そうや)が製作した三分間のフィルムに、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わう。「私は何になりたいのだろう。どこへ行きたいのだろう」やるせない感情に襲われた彼女の耳に飛び込んだのは、底抜けに明るい田辺の声だった――。(「しあわせのこみち」)恥ずかしさと、息苦しさと、駆け出したくなるような衝動。あの頃のすべてが詰まった、傑作青春小説全4編を収録!(講談社ノベルス)
駆け出したくなるような衝動――青春は、事件の連続。
あの「校舎」で過ごした「彼」の、書き下ろし短編を収録!
日々は、繋がっていく。世界は、広がっていく。
大学の課題。抜きん出た作品として紹介されるのは、自分の絵だと確信していた。なのに……。清水あやめは、田辺颯也(そうや)が製作した三分間のフィルムに、生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わう。「私は何になりたいのだろう。どこへ行きたいのだろう」やるせない感情に襲われた彼女の耳に飛び込んだのは、底抜けに明るい田辺の声だった――。(「しあわせのこみち」)
恥ずかしさと、息苦しさと、駆け出したくなるような衝動。あの頃のすべてが詰まった、傑作青春小説全4編を収録!
●「しあわせのこみち」
●「アスファルト」
●「チハラトーコの物語」
●「樹氷の街」
※収録にあたり加筆訂正がなされています。
書誌情報
紙版
発売日
2012年06月08日
ISBN
9784061828360
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社ノベルス
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
しあわせのこみち
初出
小説現代特別編集『esora』vol.6
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作品名
アスファルト
初出
書き下ろし
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作品名
チハラトーコの物語
初出
小説現代特別編集『esora』vol.8(「「嘘」という美学」を改題)
-
作品名
樹氷の街
初出
小説現代特別編集『esora』vol.9
著者紹介
1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』(以上、講談社)、『本日は大安なり』(角川書店)、『水底フェスタ』(文藝春秋)など。2010年に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』が第142回直木三十五賞候補作、および第31回吉川英治文学新人賞候補となる。2011年に『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を受賞。『オーダーメイド殺人クラブ』(集英社)が第145回直木三十五賞候補となる。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。