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決壊石奇譚 百年の記憶
ケッカイセキキタンヒャクネンノキオク
- 著: 三木 笙子

同級生の大地に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹。鉱石の話になると途端に饒舌になる彼と過ごすうちに、徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝から記憶を受け継ぎ、昔、祖父が親友と交わした、当てのない約束を守り続けていた。話を聞いた徹は、大地を約束から解放したいと願い、ある決意をする――。
同級生の大(だい)地(ち)に誘われて地学部に入部した、高校一年生の徹(とおる)。
鉱石の話になると途端に饒(じょう)舌(ぜつ)になる彼と過ごすうちに、
徹は大地が持つ不思議な「力」を知ることに。
特定の石に触れると、前の所有者の記憶を読むことができるのだ。
大地は、同じ力の持ち主である祖父・伝(つたえ)から記憶を受け継ぎ、
昔、祖父が親友と交わした、当てのない約束を守り続けていた。
話を聞いた徹は、大地を約束から解放したいと願い、ある決意をする――。
水晶、瑪(め)瑙(のう)、琥(こ)珀(はく)、翡(ひ)翠(すい)……、鉱物が照らし出す真実とは?
書誌情報
紙版
発売日
2013年05月23日
ISBN
9784061828421
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
290ページ
著者紹介
1975年生まれ。秋田県出身。2008年、第2回ミステリーズ!新人賞最終候補作になった短編「点灯人」を改稿、連作化した短編集『人魚は空に還る』でデビュー。同作は明治の世を舞台にしたミステリーで、魅力的な登場人物と物語で人気を集め、「帝都探偵絵図」シリーズとしてシリーズ化を果たす。著書に同シリーズの『世界記憶コンクール』、『人形遣いの影盗み』がある。