男の城

マイホームができてみると、設計図の書斎は子供部屋に化けていた。桐原は怒った。妻や義母から逃避する書斎こそ、夢にまで見た男の城ではないか。そしてやっと手に入れた書斎は廊下脇の貧相な部屋。それでも桐原の心のなかでは大書斎なのだ――。女臭ふんぷんたる当世マイホームの中で、けなげに生きる男たちを絶妙な語り口で描く傑作集。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1984年02月08日
• ISBN: 9784061831926
• 判型: A6
• 価格: 定価：374円（本体340円）
• ページ数: 234ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2016年04月08日
• JDCN: 0618319200100011000T

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  ぼてれん

  初出

• 作品名

  ミルクと庖丁

  初出

• 作品名

  天井の男

  初出

• 作品名

  酒と女房

  初出

• 作品名

  花の記憶喪失

  初出

• 作品名

  女運長久

  初出

• 作品名

  男の城

  初出

著者紹介

著： 田辺　聖子（タナベ　セイコ）

装丁： 菊地　信義（キクチ　ノブヨシ）

装画： 矢吹　申彦（ヤブキ　ノブヒコ）

製品関連情報

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