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紅椿無惨 唐人お吉
ベニツバキムザントウジンオキチ

下田一の美妓で、明烏のお吉と人気の高かった娘に立った白羽の矢。お国のために、好いた男の夢のために、異人の許に送られたが、通商条約締結後、無惨に砕かれた女だけが残された。ハリスの許から暇を出されたお吉には、下田の町は居づらかった。愛しい鶴松が侍になっているはずの江戸へ、身を隠して行く。時代の嵐に巻き込まれ、男たちの明治維新に利用された女心。美しくて脆かった女の意地を切々と描く、著者初の時代長編小説。
お上の都合で翻弄された一女性の哀しい人生通商条約締結後,ハリスの許から暇を出されたお吉には下田の町は居づらかった.江戸には愛しい鶴松が侍になっている筈.鳥追い姿に身を隠し,江戸への旅に出た.
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書誌情報
紙版
発売日
1987年11月13日
ISBN
9784061841123
判型
A6
価格
定価:450円(本体409円)
ページ数
306ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年09月14日
JDCN
06A0000000000030793A