
マイページに作品情報をお届け!
岳史よ 生命あるかぎり
タケシヨ、イノチアルカギリ

息子へ。これは声を失った父からキミへ歯をくいしばって書いたメッセージだ、ガンとどう対決し生きたか――激動の昭和を奔放無頼、仕事一筋に走り抜けた一ジャーナリストの凄絶な舌ガンとの闘いの記録である。生死の際にもなお旺盛な好奇心と冷静な目、強靭な精神で自分を生きる姿は熱く哀しく胸を打つ。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
はじめに
1章 治療より仕事だ
その日がきた
昭和の終った日
スリランカと私
駆け足人生
宣 告
オレンジ色のカプセル
ボクもそれでいいよ
限界がきた
2章 明日を楽しみに
おまえともう少し……
無駄じゃなかった四ヵ月
ソイレント・グリーン
転 院
幻覚をさまよう
誕生パーティ
スキャンダル
生と死の境界
アヒルが三羽
勉強より大切なもの
3章 過去との訣別
手術の日が決った
十一時間半の闘い
さよなら《やじうま》
頭頸科病棟
ア、イ、ウ、エ、オ
額の向う傷
おまえとオレと
4章 焦らず、気長に
素晴らしい友たち
去っていった夏
空いたベッド
水を飲む
象さんの長い鼻
走る天使たち
喉にあいた穴
なんとかいって
新入り阿木翁助さん
秋がやってきた
いわぬが花……か
5章 声なき世界
抗ガン剤投与
傷だらけの人生
生命の価値
ガマの油売り
やっぱりきた脱毛
口から飲めるぞ
息子の初舞台
骨がきしむ
6章 絶ちきれぬ未練
破れた手風琴
ハードボイルド派の死
拒否反応
告知の是非
潜在的な予感
映画からテレビ時代へ
もぐさの灸
7章 待ちに待った日
ガタゴト列車
抗ガン剤終了
調理人志願
ゆく年くる年
退 院
さてこれから ──あとがきにかえて
あとがきのあとがき ──文庫版のために
書誌情報
紙版
発売日
1993年12月06日
ISBN
9784061855496
判型
A6
価格
定価:470円(本体427円)
ページ数
264ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2000年09月01日
JDCN
0618554900100011000Y
初出
備考参照
著者紹介
その他: 加東 祥子(カトウ サチコ)
その他: 林 冬子(ハヤシ フユコ)
その他: 永原 康史(ナガハラ ヤスシ)
その他: 奥脇 孝一(オクワキ コウイチ)
デザイン: 菊地 信義(キクチ ノブヨシ)