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狸ビ-ル
タヌキビール

鉄砲をもつと森の暗さや乾いた草の匂いを思い出すという英文学者の、心優しい鉄砲うちの24のお話。狸はビールによく合うと狸を食べ過ぎ2週間も狸の臭いが抜けずに困った話、鴨の沖撃ち、多摩丘陵の小綬鶏と河上徹太郎氏そして猟犬達の思い出など30年熟成、ユーモア+ほろ苦ビール。講談社エッセイ賞受賞。
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目次
狸を食べすぎて身体じゅう狸くさくなって困ったはなし
猟案内人カナザワクニオさんの命令で大木の股までのぼったこと
暮れの鉄砲撃ち
カナザワクニオさんのチビが間違えてメスキジを追い出したこと
河上徹太郎氏が暖炉のフードに頭をぶつけるはなし
太陽を背に立つ狩人がすてきだったはなし
多摩丘陵の小綬鶏たちは元気がいいというはなし
とつぜん出現した鳥獣保護員につかまらないですんだはなし
ハラダヨシローが入門し、私が射撃術を指南したこと
鴨の沖撃ちに行ってハラダヨシローの目玉がゆるんでしまったこと
ウズラがぜんぜんいなかったはなし
陣笠をさかさまにいれたのでハラダヨシローの弾が出なかったこと
ハラダヨシローが本懐をとげたてんまつ
鳥の脳味噌に弾があたるとどうなるか
鳥の幸せ──あわせて名犬マックの活躍
三日に一日良い日があること──あわせて遠野狩猟紀行
猟チョッキをめぐる感想
製品番号五六八九という銃に関するはなし
カラスにもうしわけないことをしたはなし
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長ながしき追跡のはなし
心痛む犬たちの思い出
男はなぜ敢然と猟に出かけるのか
チュウがひとの心に感化をおよぼす犬だったこと
私が猟をやめ、ダンディが天国に行ってしまったこと
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
1994年06月06日
ISBN
9784061856868
判型
A6
価格
定価:513円(本体466円)
ページ数
276ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2005年05月13日
JDCN
0618568600100011000W
初出
’91年5月小社より刊行
著者紹介
著: 伊藤 礼(イトウ レイ)
解説: 倉本 四郎(クラモト シロウ)