まよなかのぎゅうぎゅうネコ

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まよなかのぎゅうぎゅうネコ

マヨナカノギュウギュウネコ

 第54回講談社児童文学新人賞佳作受賞作『トミエさんの真夜中ものがたり』を改題、刊行いたします。
 葦原かも氏は新人ながら、同人誌等でのキャリアも長い実力派作家です。
 ひとり暮らしのトミエおばあさんが夜中に出会う、ちょっと不思議な四季の物語。どこかなつかしい、ほっとするファンタジーです。
 表題作「まよなかのぎゅうぎゅうネコ」(春)をはじめ、「まよなかのペンペン・ポット」(夏)、「まよなかのねむこ玉」(秋)、「まよなかのホット・タルタル」(冬)の4話による短編連作。小学中学年くらいを中心に、安心して読める本格派童話作品です。
 講談社出版文化賞受賞作家の武田美穂氏による、あたたかなイラストも満載。

●あらすじ

 トミエさんは、運転免許をとるために、自動車学校に通っています。孫が遊びにくるときに、車で駅まで迎えにいって、びっくりさせようとしているのです。でも、歳のせいか、あまりにも運転がうまくならないので、落ち込んでいました。
 ある月のきれいな夜、トミエさんが散歩をしていると、自動車学校の明かりがすべてついて、そこだけ昼のように明るくなっています。よく目をこらすと、ネコが30ぴきほど集まって、おしゃべりをしています。トミエさんの家のミミもいます。
 どうやら、ネコたちは安全にくらすために、交通ルールを勉強しているようです。ネコたちの「自動車学校」です。
 トミエさんが入っていくと、実際に車をつかって勉強したいから、車を運転してほしいと、ネコたちにせがまれて……。
(「まよなかのぎゅうぎゅうネコ」)


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書誌情報

紙版

発売日

2014年05月30日

ISBN

9784061957510

判型

A5変型

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

154ページ

シリーズ

わくわくライブラリー

著者紹介

作: 葦原 かも(アシハラ カモ)

1961年生まれ。1984年、東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程卒業。小学校高学年より童話を書き始め、1994年、アンソロジー『二年生のニョロニョロマラソン』(偕成社)に「きょうのたいいくはニョロニョロマラソン」を収載。2013年、本作で第54回講談社児童文学新人賞佳作を受賞(受賞時タイトルは『トミエさんの真夜中ものがたり』)。同人「にじゅうまる」に所属。東京都東村山市在。

絵: 武田 美穂(タケダ ミホ)

東京都生まれ。イラストレーター、絵本作家。作品に『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞絵本賞受賞)にはじまる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞)、『「けんぽう」のおはなし』(井上ひさし・原案)、『どーんちーんかーん』、「ちいさいモモちゃんえほん」シリーズ(松谷みよ子・文)、「ざわざわ森のがんこちゃん」シリーズ(末吉暁子・文)などがある。