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つくしちゃんとすぎなさん
ツクシチャントスギナサン
小学2年生のつくしちゃんは、「魔女」の家のわきをとおらないとおうちに帰れません。そのおうちの垣根のすきまからのぞくと、見たことのない草がはえているお庭と、青い三角形の帽子をかぶったような白いおうちが見えます。
そこに住んでいたのは、すぎなさんというおばあさんでした。すぎなさんが庭で育てているのは、シソ、アロエ、ドクダミ草、サンショウにバジル、月桂樹にトウガラシ……。垣根に〈毒がある草もあります〉なんて注意書きをはるから、魔女だなんて誤解されてしまうのです。
ひとりぐらしで、あまり人とお話することのないすぎなさんは、垣根のすきまからのぞいたモスグリーンのお目目の女の子が、とっても気になるようになりました。すると、なわとびを忘れたことに気づいたつくしちゃんが、すぎなさんのおうちにやってきて……。
小学2年生のつくしちゃんと、おばあさんのすぎなさん。年の離れたふたりが、それぞれの目線で、交互に物語をリレーしていきます。赤ん坊もお年寄りも、外国の人たちも、みーんな手を伸ばせば届くところにいるんです。
すぎなさんのお庭でとれたハーブや植物でつくったお料理が、とてもおいしそう!
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目次
つくしちゃん、帰り道
すぎなさんが、ふふっ
つくしちゃんの楽しみなこと
すぎなさんと町内会長さん
つくしちゃん、あせる
すぎなさん、ふきげんになる
つくしちゃんの決心
すぎなさんとつくしちゃん
つくしちゃんとすぎなさん
すぎなとつくしのひみつ
つくしちゃん、春の気分
すぎなさんも、春の気分
つくしちゃんのもやもや
すぎなさんのすてきな思いつき
つくしちゃん、いたいところだらけ
すぎなさんの縁側で
つくしちゃん、魔法にびっくり
すぎなさんのかわいい弟
つくしちゃん、ママと仲なおり
すぎなさんの一大事
つくしちゃんと魔法の葉っぱ
すぎなさん、ふたたびふきげんになる
つくしちゃん、目がまん丸に
るなちゃんと魔女の家
すぎなさんの弟がにっこり
すぎなさん、帰ってきたけれど
つくしちゃんと、かいじゅう風ジラ
すぎなさんとお祝いのクッキー
つくしちゃんとこわいおじいさん
すぎなさん、歩くおけいこ
みんなでティーパーティ
書誌情報
紙版
発売日
2015年10月30日
ISBN
9784061957633
判型
A5
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
138ページ
シリーズ
わくわくライブラリー
電子版
発売日
2018年03月23日
JDCN
06A0000000000013826P
初出
この作品は、毎日新聞(大阪本社版)2015年2月1日~2月28日付紙面に掲載された連載小説に加筆・修正したものです。
著者紹介
1966年、福岡県北九州市生まれ。2005年、「オールドモーブな夜だから」で第46回講談社児童文学新人賞佳作に入選し、翌年、『カラフルな闇』と改題して刊行。2011年、『おとうさんの手』(講談社)が読書感想画中央コンクール指定図書に選定される。2012年、『鉄のしぶきがはねる』(講談社)で坪田譲治文学賞を受賞した。他の著書に、『ひなまつりのお手紙』、『風味さんじゅうまる』(ともに講談社)、『伝説のエンドーくん』(小学館)などがある。
1977年、大阪府生まれ。大阪教育大学芸術専攻美術コース卒業。絵本作家、児童文学作家、歌人として活躍している。『草の上で愛を』(講談社)で第50回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。他の著書に、『片目の青』(講談社)、絵本『おむかえワニさん』(文溪堂)、歌集『春戦争』(書肆侃侃房)などがある。