ロケットじどうはんばいき 快足スプレー

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ロケットじどうはんばいき 快足スプレー

ロケットジドウハンバイキカイソクスプレー

 月刊「ちゃぐりん」(家の光協会)の好評連載、『ロケット商会』の1話を、イラストいっぱいの単行本にしました。
 こどもたちの前にあらわれる、あやしいロケット自動販売機のお話。小学生の日常を舞台にした親しみやすい物語なので、小学校中学年を中心に、楽しく読めます。

 陸上のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手もオススメ! 
「かけっこの原点を思い出させてくれるようなワクワクするお話でした。
 私は競技スポーツとして1位を取るためにこれからも努力していきますが、小さい子たちには、走る楽しさや夢や目標を持つ大切さを知ってもらえたらと思います。」

(お話の紹介)
 4年生のアユムは、太っていて走るのがとにかく苦手。クラスでいちばん、いや、学年でいちばん、ダントツで足がおそい。
 それなのに、運動会のクラス対抗リレーでは、選ばれた選手が走るんじゃなくて、クラス全員でリレーをすることになったんだ。
 クラス対抗給食リレーなら、ヒーローになれるのになあ。
 ふうー。深いためいきが出た。

 そんなとき、アユムが公園に行ってみると、あやしい自動販売機が立っていた。
 『ヘイ、ラッシャイ、ラッシャイ。
 本日開店、ロケット自動販売機!』
 テレビショッピングのおじさんみたいな声でしゃべっている。
 まどにならんだ商品を見てみると、お茶やジュースじゃなくて、インチキっぽいものばかりが並んでいる。
 その中に、アユムは「快足スプレー」というのを見つけて。
 これって、スプレーをかけると、足が速くなるってこと……?


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書誌情報

紙版

発売日

2016年07月14日

ISBN

9784061957732

判型

A5

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

ページ数

80ページ

シリーズ

わくわくライブラリー

初出

この作品は、月刊誌「ちゃぐりん」(家の光協会)に連載された「ロケット商会」シリーズをもとにしたものです。

著者紹介

作: 山口 タオ(ヤマグチ タオ)

兵庫県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒。星新一ショートショートコンテスト最優秀作受賞。作品に、『もしも日本人がみんな米つぶだったら』(講談社)、「のらねこソクラテス」シリーズ、『ことばかくれんぼ』(いずれも岩崎書店)、『7分間でゾッとする7つの話』(講談社)など。東京新聞に、1コマ漫画「大江戸ことわざ珍百景」を連載中(絵・田丸芳枝)。東京都在住。

絵: 田丸 芳枝(タマル ヨシエ)

東京都生まれ。イラストレーター。読売漫画大賞優秀賞、黒潮漫画大賞を受賞。作品に「のらねこソクラテス」シリーズ、『ことばかくれんぼ』(いずれも山口タオ作、岩崎書店)などがある。