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たんじょう会はきょうりゅうをよんで
タンジョウカイハキョウリュウヲヨンデ
今年のたんじょう会は、ほんかくてきにしよう。ずっとまえからそうきめていた。──郵便屋さんの手違いでたんじょう会にきょうりゅうがやってきた。でも、「まちがいだから帰ってください、なんていえない。それはきっと、ほんかくてきじゃない。」それにきょうりゅうはパーティに出るためにマナーの勉強をしてきていて、とてもお行儀が良いのだ。でもきょうりゅうがケーキを食べるとたいへんなことが……。
父さんにもらったハガキで、ほんかくてきなしょうたいじょうを作って、ほんかくてきな部屋のかざりつけをして、母さんにもほんかくてきなりょうりをたのんでおいた。じゅんびはかんぺきだ。──本文より。
郵便屋さんの手違いでたんじょう会にきょうりゅうがやってきた。でも、
「まちがいだから帰ってください、なんていえない。それはきっと、ほんかくてきじゃない。」
それにきょうりゅうは初めてのパーティに出席するためにマナーを勉強してきたらしくて、とてもお行儀が良いのだ。でもきょうりゅうがケーキを食べるとたいへんなことがおこって……。
「れいぎ正しくすること」は、「ほんかくてき」なことで、ちょっと背伸びをするような、ステキなことだと思って楽しんでいる、ぼくときょうりゅう。
たんじょう日という子どもにとっては一番のハレの日を舞台に、マナーを大切にすることが、ちょっと「ほんかくてき」でわくわくすること、お友達ともっと仲良くできるステキなこととして可愛らしく描かれています。新鮮な視点に大人もはっとさせられる楽しい作品です。
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書誌情報
紙版
発売日
2018年01月11日
ISBN
9784061957817
判型
A5変型
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
80ページ
シリーズ
わくわくライブラリー
電子版
発売日
2018年03月09日
JDCN
06A0000000000012186X
初出
本書は「飛ぶ教室」(36号)/光村図書 に掲載された同タイトルの作品に加筆・修正したものです。
著者紹介
1983年、群馬県桐生市生まれ。東京大学教養学部卒業。『サナギの見る夢』(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』(岩崎書店)で第7回岩崎書店ジュニア冒険小説大賞を受賞。『カエルの歌姫』(講談社)第45回日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に「シンデレラウミウシの彼女」(講談社)「怪盗王子チューリッパ」「パペット探偵団」シリーズ(ともに偕成社)「ふしぎなコウモリガサ」(小峰書店)ほか多数。
1976年 静岡生まれ。主な絵本作品に『つれたつれた』(文・内田麟太郎、解放出版社)『おこだでませんように』(文・くすのきしげのり、小学館)、『ふってきました』(文・もとしたいづみ、講談社)、『ぷしゅー』(文・風木一人 岩崎書店)『もうすぐここにいえがたちます』(ほるぷ出版)『いもほりきょうだいホーリーとホーレー』(農文協)『ツェねずみ』(文・宮沢賢治、三起商行)、『ぷかぷか』『森のイスくん』(ゴブリン書房)『とらのこさんきょうだい かえうたかえうたこいのぼり』(講談社)『カクレクマノミは大きいほうがお母さん』( 文・鈴木 克美、あかね書房)などがある。
装丁: 脇田 明日香(ワキタ アスカ)