うさぎのマリーのフルーツパーラー

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うさぎのマリーのフルーツパーラー

ウサギノマリーノフルーツパーラー

こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんのフルーツパフェがが大好き。ある日、みんながフルーツパーラーへ行くと、「しばらくおやすみします」という張り紙が。マリーさんと森のどうぶつの子どもたちの心温まる物語。優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、”カラーインクの魔術師”永田萠氏の美しい挿絵のコラボレーション。(総ルビ、すべての見開きに挿絵入り)


こぐまのジローくん、きつねのネネちゃん、たぬきのタントンくん、みんな、うさぎのマリーさんがつくってくれるキラキラ輝くフルーツのデザートが大好き。でもある日、みんながいつものようにフルーツパーラーへ行くと、「しばらくおやすみします」という張り紙が。こんなことははじめてです、マリーさんにいったいなにがあったのでしょうか……。うさぎのマリーさんと森のどうぶつの子どもたちの心温まる物語。
優しい詩のような言葉で紡がれたお話と、”カラーインクの魔術師”永田萠氏の繊細で美しい挿絵のコラボレーション。
(総ルビ、すべての見開きに挿絵入り) 

─まるで、お日さまのかけらみたいな、オレンジとパイナップル。
 バナナは、みかづき。
 さくらんぼうは、赤と黄いろのお星さま。
 きらきらフルーツのまんなかには、まっ白な雲のソフトクリームがもくもく。
 どこから、なにから、たべたらいいのやら。
 スプーンとフォークを手にしたみんなは、うっとりしています。
 たべるのがもったいないような、見ているだけでうきうきしてくる、きらきらフルーツのほうせきばこです。
「さあ、めしあがれ」
 マリーさんはやさしく、こえをかけました。
「いただきます」
「いただきます」
「いただきます」
 ひとくちたべると、こぐまのジローくんの顔は、お日さまみたいににっこり。
 ひとくちたべると、きつねのネネちゃんのほっぺは、まんまるいお月さまに。
 ひとくちたべると、たぬきのタントンくんのひとみは、お星さまみたいにきらり。
─本文より。


Ⓒ小手鞠 るい

書誌情報

紙版

発売日

2018年06月06日

ISBN

9784061957961

判型

A5

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

ページ数

80ページ

シリーズ

わくわくライブラリー

電子版

発売日

2021年10月21日

JDCN

06A0000000000395767A

著者紹介

作: 小手鞠 るい(コデマリ ルイ)

小手鞠るい/小説家、詩人、児童文学作家。 岡山県生れ。同志社大学法学部卒業。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。2012年『心の森』が第五十八回全国青少年読書感想文コンクール小学校高学年課題図書に、『きょうから飛べるよ』(岩崎書店)が平成27年長野県課題図書に、『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)が第48回岩手県課題図書に『きつね音楽室のゆうれい』が二八年度埼玉県課題図書に選ばれる。その他小説に『お菓子の本の旅』『美しい心臓』『アップルソング』『星ちりばめたる旗』など多数。

絵: 永田 萠(ナガタ モエ)

永田萠/絵本作家。兵庫県生まれ。グラフィックデザイナーとして出版などで勤務した後、1975年に独立、「カラーインクの魔術師」と呼ばれる類いまれな色彩感覚と、花と妖精をテーマにした夢あふれる作風で、画業30年を経た今も第一線で活躍する。150冊を超える著書を出版し、広告や商品等のコマーシャルアートの仕事と両立。エッセイをはじめとする文章制作や講演会講師をつとめるなど活動は幅広い。姫路城世界文化遺産条約指定記念ポスターをはじめ。国際淡路花博公式ポスター、マスコット、兵庫県キャラクターの製作など公共機関への作品提供の他、切手制作も20種ほどを手がけた。1987年、エッセイ画集『花待月に』(偕成社)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。1991年、京都府あけぼの賞、2009年、兵庫県芸術文化賞受賞。2016年 京都市こどもみらい館館長に就任。

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