語り物の宇宙

語り物の宇宙

カタリモノノウチュウ

講談社文芸文庫

伊吹山の天狗に妻を掠われ、山々を遍歴する「甲賀三郎」。地獄巡りの「小栗判官」。ギリシャ神話に通う「しんとく丸」。浄瑠璃、歌舞伎、説経節等に深く息づく庶民の英雄たち。柳田国男、折口信夫らの先駆的業績を踏まえつつ、遥かな神話、伝説に始源する「語りの世界」の魅力を豊饒な自立した言語表現として初めて本格的に論究する。現代文学の地平を新たな視点から照射する画期的文学論。


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書誌情報

紙版

発売日

1991年03月04日

ISBN

9784061961197

判型

A6

価格

定価:961円(本体874円)

ページ数

262ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

著者紹介