懐中時計

大寺の家に、心得顔に1匹の黒と白の猫が出入りする。胸が悪く出歩かぬ妻、2人の娘、まずは平穏な生活。大寺と同じ学校のドイツ語教師、先輩の飲み友達、米村。病身の妻を抱え愚痴1つ言わぬ“偉い”将棋仲間。米村の妻が死に、大寺も妻を失う。日常に死が入り込む微妙な時間を描く「黒と白の猫」、更に精妙飄逸な語りで読売文学賞を受賞した「懐中時計」収録。


大寺さんの家に、心得顔に1匹の黒と白の猫が出入りする。胸が悪く出歩かぬ妻、2人の娘、まずは平穏な生活。大寺と同じ学校のドイツ語教師、先輩の飲み友達、米村さん。病身の妻を抱え愚痴1つ言わぬ“偉い”将棋仲間。米村の妻が死に、大寺も妻を失う。日常に死が入り込む微妙な時間を描く「黒と白の猫」、更に精妙飄逸な語りで読売文学賞を受賞した「懐中時計」収録。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1991年09月04日
• ISBN: 9784061961425
• 判型: A6
• 価格: 定価：2,200円（本体2,000円）
• ページ数: 314ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

電子版

• 発売日: 2013年11月22日
• JDCN: 0619614200100011000U

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  黒と白の猫

  初出

• 作品名

  タロオ

  初出

• 作品名

  蝉の脱殻

  初出

• 作品名

  揺り椅子

  初出

• 作品名

  エヂプトの涙壺

  初出

• 作品名

  断崖

  初出

• 作品名

  砂丘

  初出

• 作品名

  影絵

  初出

• 作品名

  自動車旅行

  初出

• 作品名

  懐中時計

  初出

• 作品名

  ギリシャの皿

  初出

著者紹介

著： 小沼　丹（オヌマ　タン）