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紋章
モンショウ

自意識の分裂に悩み戸惑う知識人の久内と、狂気のような熱情をこめて醸造技術の発明に没頭する一途な男雁金。ふたりの対照的な成り行きに、近代の合理的な人間認識と“日本精神というもの”との相剋を見る。漱石、芥川以来の「西欧的近代と向き合う人間」というテーマを内包しつつ、“第四人称”の「私」という独自のスタイルで物語る。晩年の『旅愁』へと向う前の著者中頃の代表的長篇小説。
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書誌情報
紙版
発売日
1992年07月03日
ISBN
9784061961852
判型
A6
価格
定価:1,175円(本体1,068円)
ページ数
386ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2013年12月06日
JDCN
0619618500100011000I
著者紹介
解説: 小島 信夫(コジマ ノブオ)