五勺の酒・萩のもんかきや

たった五勺の酒に酔う老教師の口舌の裡に、天皇制を批判する勢力の既にして硬直し始めた在り方を、痛罵し、昭和20年代の良心としての存在を確立した名篇「五勺の酒」をはじめ、萩の街の中で、見出した戦争の傷跡を鮮烈に描き出した「萩のもんかきや」など12の名篇。中野重治の詩魂と精神の結晶とも呼ぶべき中短篇集。

目次

五勺の酒
軍楽
第三班長と木島一等兵
秋の一夜
広重
司書の死
荒れた屋敷
親との関係
橋
孫とおばば
指輪
萩のもんかきや
ヒサとマツ

書誌情報

紙版

• 発売日: 1992年08月04日
• ISBN: 9784061961876
• 判型: A6
• 価格: 定価：1,430円（本体1,300円）
• ページ数: 302ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

電子版

• 発売日: 2008年03月14日
• JDCN: 0619618700100011000O

初出

１９７７年６月「中野重治全集」第三巻　筑摩書房刊

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  五勺の酒

  初出

• 作品名

  軍楽

  初出

• 作品名

  第三班長と木島二等兵

  初出

• 作品名

  秋の一夜

  初出

• 作品名

  広重

  初出

• 作品名

  司書の死

  初出

• 作品名

  荒れた屋敷

  初出

• 作品名

  親との関係

  初出

• 作品名

  橋

  初出

• 作品名

  孫とおばば

  初出

著者紹介

著： 中野　重治（ナカノ　シゲハル）