懐かしい年への手紙

郷里の村の森を出、都会で作家になった語り手の「僕」。その森に魂のコンミューンを築こうとする「ギー兄さん」。2人の“分身”の交流の裡に、「いままで生きてきたこと、書いてきたこと、考えたこと」のおよそ総てを注ぎ込んで“わが人生”の自己検証を試みた壮大なる“自伝”小説。『万延元年のフットボール』『同時代ゲーム』に続きその“祈りと再生”の主題を深め極めた画期的長篇。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1992年10月02日
• ISBN: 9784061961968
• 判型: A6
• 価格: 定価：2,200円（本体2,000円）
• ページ数: 642ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

電子版

• 発売日: 2013年11月29日
• JDCN: 0619619600100011000M

初出

１９８７年１０月　本社刊

著者紹介

著： 大江　健三郎（オオエ　ケンザブロウ）