壊れものとしての人間

壊れものとしての人間

コワレモノトシテノニンゲンゲンダイニホンノエッセイ

講談社文芸文庫

幼年期をすごした、四国の深い森の奥を出て作家になった著者は、読書をひとつの手がかりとして、自分の内部の暗闇を凝視する。己れが引き裂かれているという強迫観念。個としての死への怯え。破滅に瀕したこの世界と宇宙。小説家の自由な思考が記憶を手繰り、己れの過去を顧みる。作家大江健三郎の精神の原点と、創造世界の内奥を小説に近い告白的な語りのうちに綴った長篇評論。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1993年02月04日

ISBN

9784061962101

判型

A6

価格

定価:1,004円(本体913円)

ページ数

252ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

備考参照

著者紹介