父を売る子・心象風景

父を売る子・心象風景

チチヲウルコシンショウフウケイ

講談社文芸文庫

「父を売る子」他、肉親を仮借なく批判した《私小説》を執筆、一族の血の宿命からの脱却をギリシャ的神話世界に求めた異色の作家牧野信一。処女作「爪」を島崎藤村に激賞され、空想と現実の狭間で苦悩し自死した先駆的夭折作家の代表作「爪」「熱海へ」「スプリングコート」「父の百カ日前後」「村のストア派」「酒盗人」「泉岳寺附近」「裸虫抄」「淡雪」「熱海線私語」および表題作、計12篇を収録。


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書誌情報

紙版

発売日

1993年06月03日

ISBN

9784061962293

判型

A6

価格

定価:1,175円(本体1,068円)

ページ数

366ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

著者紹介