
車塵集・ほるとがる文
シャジンシュウホルトガルブミゲンダイニホンノホンヤク

「美人の香骨、化して車塵となる。」いにしえの句を採って名づけた訳詩集『車塵集』は、脂粉の香もいたずらに、思いをつのらす娼家の美女ら中国女流詩人の絶句を、たおやかな大和ことばに移しかえて春夫詩の1頂点を示し、単なる訳詩集以上のものを流露させて時代を劃した。17世紀ポルトガルの一尼僧の激しく秘めた恋を、幽艶な文章に翻訳した『ほるとがる文』ほかを併せ収めた。
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書誌情報
紙版
発売日
1994年02月04日
ISBN
9784061962590
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
ページ数
332ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、一九六六年四月刊、講談社版『佐藤春夫全集第一巻』(「車塵集」「玉笛譜」)、一九六八年一一月刊、講談社版『佐藤春夫全集第九巻』(「ほるとがる文」)を底本とし、多少ふりがなを加えた。
収録作品
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作品名初出
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作品名
車塵集
初出
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作品名
玉笛譜
初出
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作品名
ほるとがる文
初出
著者紹介
解説: 池内 紀(イケウチ オサム)