われら青春の途上にて・青丘の宿

祖国が分断され、まだ多くある差別の中で、若い青春を、本当の生きかたとは何か、を真摯に問いながら生きる群像。李恢成の初期中篇「われら青春の途上にて」「青丘の宿」ほか父親の死を契機に、対立し、相反する2つの組織が手を結ぶ、僅かに残された“黄金風景”を描く「死者の遺したもの」収録。

書誌情報

紙版

• 発売日: 1994年04月28日
• ISBN: 9784061962743
• 判型: A6
• 価格: 定価：1,046円（本体951円）
• ページ数: 356ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

電子版

• 発売日: 2014年01月17日
• JDCN: 0619627400100011000H

初出

１９７３年講談社文庫刊『われら青春の途上にて』、１９７４年講談社文庫刊『青丘の宿』、「われら青春の途上にて」は『群像』１９６９年８月号、「死者の遺したもの」は、『群像』１９７０年２月号、「青丘の宿」は『群像』１９７１年３月号に発表された。

著者紹介

著： 李　恢成（リ　カイセイ）

解説： 井口　時男（イグチ　トキオ）