
木乃伊の口紅・破壊する前
ミイラノクチベニハカイスルマエ

田村俊子は、雑誌「青鞜」創刊号に耽美的な小説を書き官能的な資質と近代的自我の意識の間で揺れ動く、自立しようとする女の自画像を濃密、多彩な作品に残して数奇な遍歴の果て戦時下中国・上海の陋巷で客死した。その先駆的な生涯、作品共に再評価高まる女性作家の表題作と「生血」「女作者」「彼女の生活」「山道」等の代表作9篇を以って編成。新しい田村俊子像の再誕。
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書誌情報
紙版
発売日
1994年06月03日
ISBN
9784061962781
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
ページ数
334ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
オリジン出版センター刊『田村俊子作品集』第1巻、第2巻(1987年12月、1988年9月)、「警言」「女作家」「木乃伊の口紅」「炮烙の刑」については、『日本現代文学全集42』(1966年12月講談社)を参照した。
著者紹介
解説: 中沢 けい(ナカザワ ケイ)