
詩人 金子光晴自伝
シジンカネコミツハルジデン

あまりに刺激的な幼少期の環境と気弱な反面の劇しい性格。詩と放埒の青春と人生を決定した最初のヨーロッパ旅行。『鮫』『マレー蘭印紀行』等の芳醇、厖大な詩と散文を生んだ破天荒な2度目のヨーロッパ行き。戦後の“解体”と“出発”。人間尊重と自我意識で、独りファシズムに抗し、常に現代詩に独自の輝きを放った詩魂の遍歴の道筋を平易淡々と自ら語った波瀾・流浪の“人生記録”。
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目次
●洞窟に生み落されて
●「水の流浪」の終り
●棲みどころのない酋長国
●解体と空白の時代――戦後
書誌情報
紙版
発売日
1994年07月05日
ISBN
9784061962811
判型
A6
価格
定価:1,078円(本体980円)
ページ数
274ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1976年3月中央公論社刊『金子光晴全集』第6巻
著者紹介
その他: 河邨 文一郎(カワムラ ブンイチロウ)