うず潮・盲目の詩

うず潮・盲目の詩

ウズシオモウモクノウタ

講談社文芸文庫

《私はいったい何を怖れているのだろうか……月の光を溶かして、うず潮は昏く流れている。》幼い子を抱え料理屋で働く戦争未亡人の高浜千代子は、ジャワから復員して妻をなくした男杉本晃吉を知って荒涼とした敗戦直後の東京で3人共に生きようとする。1947(昭和22)年、戦後初の新聞小説として執筆、戦争で傷ついた庶民を温かく描いた家庭小説の名篇。


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書誌情報

紙版

発売日

1995年04月04日

ISBN

9784061963191

判型

A6

価格

定価:1,046円(本体951円)

ページ数

344ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

『林芙美子作品集』第5巻、第6巻(1964年11月、1965年3月東都書房刊)

著者紹介