
ガリバ-旅行記
ガリバーリョコウキ

1951年3月、原民喜自殺。死の直前に書かれた『ガリバー旅行記』再話。その第4章馬の国(フウイヌム)は怒りも憎しみも悪もなく、死に悲しみもないユートピア。穏やかな理性の国に唯一、光る石を好み争うことしかしないヤーフと呼ばれる人間に似た卑しい生きものが存在した。1945年8月6日の剥ぎとられた街〈ヒロシマ〉を所有する原民喜の悲痛な『ガリバー旅行記』。
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
1995年06月05日
ISBN
9784061963276
判型
A6
価格
定価:1,004円(本体913円)
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1978年9月青土社刊
著者紹介
著: 原 民喜(ハラ タミキ)
解説: 川西 政明(カワニシ マサアキ)