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屍の街・半人間
シカバネノマチハンニンゲン

真夏の広島の街が、一瞬の閃光で死の街となる。累々たる屍の山。生きのび、河原で野宿する虚脱した人々。僕死にそうです、と言ってそのまま息絶える少年。原爆投下の瞬間と、街と村の直後の惨状を克明に記録して1度は占領軍により発禁となった幻の長篇「屍の街」。後遺症におびえ、狂気と妄想を孕んだ入院記「半人間」。被爆体験を記した大田洋子の“遺書”というべき代表作2篇。
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目次
屍の街
鬼哭啾々の秋
無欲顔貌
運命の街・広島
街は死体の襤褸筵
憩いの車
風と雨
晩秋の琴
半人間
著者から読者へ
書誌情報
紙版
発売日
1995年07月04日
ISBN
9784061963283
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
ページ数
312ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2008年10月10日
JDCN
0619632800100011000R
初出
『大田洋子集』第1巻(1982年7月 三一書房刊)、「『屍の街』序」『大田洋子集』第2巻(1982年8月刊)
著者紹介
解説: 小田切 秀雄(オダギリ ヒデオ)