
原民喜戦後全小説(上)
ハラタミキセンゴゼンショウセツ

人類は戦争と戦争の谷間にみじめな生を営むのであろうか。原子爆弾の殺人光線もそれが直接彼の皮膚を灼かなければ、その意味が感覚出来ないのであろうか──(「戦争について」)8月6日の惨劇を時間を追い克明に描いた傑作「夏の花」3部作をなす「壊滅の序曲」「廃墟から」「美しき死の岸に」等凄絶な地獄絵〈ヒロシマ〉を引き受けた著者の冷徹な声を、戦後50年を経て今問う原民喜戦後全小説上、17篇。
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書誌情報
紙版
発売日
1995年07月04日
ISBN
9784061963313
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
332ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1978年8月及び9月青土社刊
著者紹介
著: 原 民喜(ハラ タミキ)
解説: 川西 政明(カワニシ マサアキ)