
日本文壇史11 自然主義の勃興期
ニホンブンダンシ11シゼンシュギノボツコウキカイソウノブンガク

西園寺が日本のアカデミー・雨声会を開催した明治40年、新文学が明確な潮流となった。白鳥「塵埃」、青果「南小泉村」、三重吉「山彦」、虚子「風流懺法」等が出、朝日入社の漱石は「虞美人草」を連載、白秋、露風ら若き詩人達が活躍し始めた。9月、日本自然主義の方向を決定した花袋「蒲団」が発表され、藤村のモデル問題で暮れたこの時、谷崎らの青春もあった。盛衰・新生、文壇の諸相を重層的に捉える伊藤文壇史!
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書誌情報
紙版
発売日
1996年08月09日
ISBN
9784061963801
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
282ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
『日本文壇史11 自然主義の勃興期』(新装版)1978年11月講談社刊
著者紹介
著: 伊藤 整(イトウ セイ)
解説: 小森 陽一(コモリ ヨウイチ)