
角鹿の蟹
ツヌガノカニゲンダイニホンノエッセイ
- 著: 稲垣 達郎

岩本素白を論じ、「世間に目立つようなことの一切を好まれなかった」(「素白随筆二則」)と評した著者も亦、素白その人であった。美術に造詣深く、文章極めて豊潤。論考の底流には自ら文学作品が存在する。先学、友人等との交流や身辺の様々、折々の随想を綴った「南禅寺の山門」「外村繁」「水引の花」「會津八一先生」ほか53篇収録。表題の〈角鹿(つぬが)〉は著者の故郷〈敦賀〉の古名。
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書誌情報
紙版
発売日
1996年08月09日
ISBN
9784061963818
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
ページ数
330ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
『角鹿の蟹』1980年10月筑摩書房刊