
オレゴン夢十夜
オレゴンユメジュウヤ

小説家の日記には素顔の魅力が覗くと言う。『オレゴン夢十夜』は、一見、日本文学を講ずる為にオレゴン州に滞在した“私”の日記という形を装う。滞在中の瑣事を書き、あらゆる感懐を述べながら、これまでの外国体験が物語られて時に夢とうつつが交錯し、そして幼時、両親、先祖への懐古へと遡ってゆく。小説家、詩人大庭みな子の底深い精神の原風景の幻。
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書誌情報
紙版
発売日
1996年11月08日
ISBN
9784061963924
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
ページ数
278ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
『大庭みな子全集』第四巻(1991年5月25日 講談社刊)
著者紹介
解説: 三浦 雅士(ミウラ マサシ)