晩年の父犀星

晩年の父犀星

バンネンノチチサイセイ

講談社文芸文庫

昭和36年夏、軽井沢滞在中の犀星は、軽い胸痛を覚え帰京後入院。翌年春、詩「老いたるえびのうた」を遺して肺癌で逝去。本書は、病臥の父の姿を克明に綴り、最期まで作家の想いを共に生きた娘の鎮魂の書。犀星が晩年に身近に隠し置いた女性2人の存在を明かし、微妙に揺れる娘としての心情を書く「三人の女ひと」併録。


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書誌情報

紙版

発売日

1998年03月10日

ISBN

9784061976085

判型

A6

価格

定価:1,078円(本体980円)

ページ数

292ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

『晩年の父室生犀星』(1962年10月 講談社刊)の全文に、『父室生犀星』(1971年9月 毎日新聞社刊)の一章「晩年」を「三人の女ひと」と改題の上併録し、構成した

著者紹介