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業苦・崖の下
ゴウク・ガケノシタ

嘉村磯多は山口県の農家に生まれ、短躯色黒のために劣等感に悩まされた。初恋の相手とは両親の反対で挫折し、結ばれた別の女性とは婚前の不品行を疑い、妻子を捨てて愛人小川ちとせと出奔上京、その体験を『業苦』に書いた。小説の本領は自分の事を書く“私小説”にあるとの当時の思潮を愚直に実践し、自己暴露的な私小説20余篇を残し昭和8年37歳で早逝した特異な私小説作家の秀作群。
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書誌情報
紙版
発売日
1998年09月10日
ISBN
9784061976306
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
ページ数
332ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
白水社刊『嘉村礒多全集』第一巻(昭和9年7月刊)第二巻(同年5月刊)
著者紹介
解説: 秋山 駿(アキヤマ シュン)