若い詩人の肖像

若い詩人の肖像

ワカイシジンノショウゾウ

講談社文芸文庫

小樽高等商業学校に入学した「私」は野望と怖れ、性の問題等に苦悩しつつ青春を過ごす。昭和3年待望の上京、北川冬彦、梶井基二郎ら「青空」同人達との交遊、そして父の危篤……。純粋で強い自我の成長過程を小林多喜二、萩原朔太郎ら多くの詩人・作家の実名と共に客観的に描く。詩集『雪明りの路』『冬夜』誕生の時期を、著者50歳円熟の筆で捉えた伊藤文学の方向・方法を原初的に明かす自伝的長篇小説。


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書誌情報

紙版

発売日

1998年09月10日

ISBN

9784061976337

判型

A6

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

454ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

1972年8月、新潮社刊『伊藤整全集 第六巻』所収「若い詩人の肖像」

著者紹介