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旅愁(下)
リョシュウ

シベリア経由でヨーロッパから日本に戻った矢代耕一郎は、パリで1度は断念した心寄せる宇佐美千鶴子と再会をする。日本の伝統を求めて歴史を溯り“古神道”に行き至った矢代は、カソリックの千鶴子との間の文化的断層に惑う。それぞれが歩む、真摯に己れの根っこを探す思索の旅。晩年の横光利一の「門を閉じ客の面会を謝絶して心血をそそいだ」(中山義秀『台上の月』)最後の長篇思想小説。
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書誌情報
紙版
発売日
1998年12月10日
ISBN
9784061976443
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
574ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2013年12月06日
JDCN
0619764400100011000R
著者紹介
解説: 樋口 覚(ヒグチ サトル)