光の中に

光の中に

ヒカリノナカニキムサリヤンサクヒンシュウ

講談社文芸文庫

日本の戦争と侵略による苛酷な時代に、在日朝鮮人作家の先駆となり、多くの傑作を残し逝った金史良の代表作9篇。
1914年(大正3年)、朝鮮・平壌(現・ピョンヤン)に生まれ、渡日して旧制佐賀高校、東京帝大に学び、同人誌に執筆。少年と南先生の心の交流を描く、「光の中に」で評価を得、鋭い風刺の力業「天馬」他を書き、弾圧を避け戦時下に帰国。後、朝鮮戦争で人民軍に加わり、戦病死。幻の名作群の甦り。


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書誌情報

紙版

発売日

1999年04月09日

ISBN

9784061976603

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

ページ数

322ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

『金史良全集』1、2、4(1973年2月、1月、4月 河出書房新社刊)。

収録作品

  • 作品名

    初出

    『佐賀高等学校文科乙類卒業記念誌』1936年2月

  • 作品名

    光の中に

    初出

    『文芸首都』1939年10月号

  • 作品名

    土城廓

    初出

    『文芸首都』1940年2月号

  • 作品名

    天馬

    初出

    『文芸春秋』1940年6月号

  • 作品名

    草深し

    初出

    『文芸』1940年7月号

  • 作品名

    無窮一家

    初出

    『改造』1940年9月号

  • 作品名

    親方コブセ

    初出

    『新潮』1942年1月号

  • 作品名

    玄海灘密航

    初出

    『文芸首都』1940年8月号

  • 作品名

    故郷を想う

    初出

    『知性』1941年5月号

著者紹介