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灰色の午後
ハイイロノゴゴ

「何と云われようと、知らないことは知らないんだから、僕はそう云うしかないんですよ」とあくまで居直る惣吉。突然に出現した女の存在に崩解しだした作家夫婦の危機。反動化し戦争に向う困難な時代に、共に立ち向うはずの折江の夫が、逆に女のことで家を出ようとする。取り乱し、媚び、たじろぐ女としての自己の崩れを見据る作家佐多稲子の文学世界の最高の達成点。
「何と云われようと、知らないことは知らないんだから、僕はそう云うしかないんですよ」とあくまで居直る惣吉。突然に出現した女の存在に崩解し出した作家夫婦の危機。反動化し戦争に向う困難な時代に、共に立ち向うはずの折江の夫が、逆に女で家を出ようとする。取り乱し、媚び、たじろぐ女としての自己の崩れを見据る作家佐多稲子の文学世界の最高の達成点。解説・川村湊
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書誌情報
紙版
発売日
1999年06月10日
ISBN
9784061976665
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
ページ数
252ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2013年11月22日
JDCN
0619766600100011000A
初出
『佐多稲子全集』第10巻(1978年9月講談社刊)
著者紹介
解説: 川村 湊(カワムラ ミナト)