
シングル・セル
シングル・セル

椎葉幹央は大学院に籍を置く学生、5歳の時母をなくし16歳の時父と死別、以来1人で生きている。学位論文を書くために山の宿に籠るが、そこで奇妙な女性と出遇う。彼女は彼のアパートについて来、住みついてしまう。他を拒否する〈個〉が互いを侵蝕することなく〈孤〉のまま如何に関わるかを鋭利にみずみずしく捉え、生の深淵に迫る力作長篇。泉鏡花賞受賞。
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書誌情報
紙版
発売日
1999年08月10日
ISBN
9784061976757
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
294ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1988年7月福武書店刊福武文庫『シングル・セル』
著者紹介
解説: 中沢 けい(ナカザワ ケイ)