
ある女のグリンプス
アルオンナノグリンプス

ニューヨークとボストンのほぼ中間に位置する古い街ニューヘイヴンは、主人公由岐子の過去への中継地だった。内なるアメリカを問い、過去を奪回し、現在を生き直すために、街はあった。ここで知りあった謎の美女ドロレス、その夫レナード、深い森、呪縛。〈時〉を巧みに交錯させ精密な心理分析を展開して閉塞した自己を解放する文芸賞受賞の表題作に「グランド・リユニオン」を併録。
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
1999年09月10日
ISBN
9784061976818
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
216ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
『ある女のグリンプス』(1979年12月 河出書房新社)及び、『文芸』(1984年1月号 河出書房新社)掲載の「グランド・リユニオン」
著者紹介
解説: 水田 宗子(ミズタ ソウコ)